交通事故で被害者からの連絡がない場合の対処法

交通事故を起こしてしまった場合、謝罪や示談交渉のために被害者側に連絡を取ることがありますよね。通常であれば何らかの連絡が来るのですが、場合によっては被害者からの連絡がなく対応ができなくなってしまうという事もあるのです。

そこで今回は、交通事故を起こした後に被害者からの連絡がない場合の対処法について解説します。

「交通事故の被害者数の変化と原因について」

被害者から連絡がない理由

そもそも、交通事故を起こした後に被害者側からの連絡がない場合にはいくつかの理由が考えられます。例えば交通事故が原因で怪我を負ってしまった場合、怪我の状態によっては入院生活を余儀なくされてしまう被害者も少なくありません。

そのため交通事故直後やその後数日間は、怪我の治療に集中するために加害者と連絡を取らないまたは取ることができないことがあります。このケースであれば退院してから連絡が来ることもありますし、入院中であっても状態が落ち着けば連絡が取れるという可能性も多いようです。

ほかにも被害者の状況や状態によっては、すぐには連絡が取れないことも考えられますよね。ただ注意しなければいけない理由として挙げられているのが、被害者側が加害者との連絡を避けている場合です。特に被害者当人が交通事故によって死亡してしまっている場合や重傷を負ってしまった場合、交通事故直後の加害者の対応が悪かった場合などは、加害者と直接連絡を取りたくないと避けている被害者も少なくないと言います。

このように、連絡がないとしても被害者側にも様々な理由があることを理解しておくことが大切です。

被害者からの連絡がない場合の注意点

加害者側としては、交通事故を起こしてしまったことを早く謝罪したい、示談交渉を進めていきたいなどの理由で早く被害者側と連絡を取りたいと考えている人は多いですよね。ここで気を付けなければいけないのは、無理やり被害者側と連絡を取ってはいけないという点です。

加害者の中には連絡が取れない被害者に対して焦って連絡を取ろうとする人はいますし、無理やり自宅などに押しかけて謝罪や示談交渉を求めるケースもあります。ただこのような行為は被害者側からすればマイナスイメージにつながるものですし、さらに加害者側との連絡を避けてしまう要因になりかねません。

このためどんなに早く連絡を取りたいと思っていても、無理やり被害者側と連絡を取ろうとしてはいけないと言われています。被害者のことが心配だと純粋な気持ちで連絡を取りたいと考えていても、被害者側からの心証を悪くするような対応は避けるべきです。

また直接被害者に連絡が取れないからと被害者の周囲の人たちに働きかけて連絡するように求めることも、被害者の心証を悪くしてしまう要因なので基本は受け身の姿勢を取っておくことが大切だとされています。

基本的には連絡を待つ

もし交通事故の後に被害者側からの連絡がない場合は、被害者からの連絡が来るのを静かに待っておくことが適切な対処法として挙げられています。無理やり連絡を続けることは加害者を避けている被害者側からすると不快とされることが多いので、被害者側からの連絡が来ない限りはこちらから積極的に連絡をしないことが無難です。

ただ被害者側が加害者に連絡を取りたくないと強く思っている場合は、被害者ではなく自賠責保険会社からの連絡が来るようになっています。そのような場合も被害者側に連絡を取ろうとするのではなく、自賠責保険会社を通して被害者とのやり取りをするようになります。

どうしても被害者側と連絡を取りたいと考えているのであれば、月に1回程度の手紙に留めておくことが良いです。その際には手紙に交通事故に対する謝罪と対応してくれることへの感謝の気持ちを込めておくと不快感を与える可能性は低いですし、場合によっては被害者側から連絡が来る可能性があります。

被害者側が手紙を拒否したり住所を教えることを拒否している場合は、自賠責保険会社を通して手紙を送るという方法もありますが、送らないという方法も効果的です。

場合によっては弁護士に依頼する

ほかにも被害者側から連絡がない場合は、弁護士に依頼するという方法もあります。例えば被害者と当人同士で連絡を取り合って交通事故後の対処をしていた場合、途中で交渉や段取りが決裂してしまうというケースも少なくありません。

そうなるとそれまで連絡が取れていたのに、突然被害者側と連絡が取れなくなってしまうということもあるのです。この場合は被害者からの連絡を待っているだけでは話が進まなくなってしまったり、加害者側の立場が悪くなってしまうリスクも考えられます。

このため最悪の事態を避けるためにも、弁護士に相談してみるというのもひとつの手です。場合によっては弁護士が加害者の代わりに被害者との交渉や手続き、連絡をしてくれることもあるため、自分だけでは対応できないと思ったら弁護士に頼ってみることが大切だと言えます。

ここで注意しなければいけないのは、交通事故案件に強い弁護士に依頼や相談をすることです。交通事故は複雑なケースであることが多いため、交通事故案件を取り扱っていない弁護士ではうまく対応できない可能性があります。

そのため弁護士に相談や依頼をする場合は、交通事故案件を取り扱っているのかどうか確認することが必要です。

基本的にはまず最初に加害者側から連絡をする

このように様々な理由や状況で被害者側からの連絡がない、途中でなくなってしまう可能性はあります。また被害者側としては直接こちらに連絡せずに、自賠責保険会社や警察を介してほしいと考えている人も少なくないようです。

そのため加害者側としては被害者に連絡をしていいのかどうか悩んでしまうこともありますが、基本として加害者側は最初に被害者側に連絡をしてみることが大切だとされています。これは加害者側が交通事故を起こしたことや被害者に対して罪悪感や申し訳なさを感じているかどうか、被害者側に誠意を示すためです。

もしも加害者側が一切連絡を入れずに対応しようとすると、被害者側の心証は悪くなりやすいと言います。このため、被害者側からの連絡がないとしてもまずは一度加害者側から連絡を入れることが重要となっています。

その後被害者から連絡がない場合は受け身の姿勢に切り替えればいいだけなので、一度も連絡をせずに受け身の姿勢を取らないようにすることが大切です。